小中学校教員向け校内研修活性化支援サテライト講座 (研究主任研修会)

本サテライト講座の主な内容


 Ⅰ 講義 「『校内研修活性化支援事業』とは」

 Ⅱ 講義 「校内研修の活性化に向けて~研修過程の充実と協働意識の構築から~」

 Ⅲ 講義・演習 「やってみよう!ワークショップ型校内研修」

 Ⅳ 講義 「やる気と力を引き出すコーチング」

Ⅰ 講義 「『校内研修活性化支援事業』とは」

※スライド等はクリックすると拡大してご覧いただけます。

    本県の小学校教員は、年齢構成から、今後10年間におよそ2000人の退職が予想される。
  本県の中学校教員は、年齢構成から、今後10年間におよそ1000人の退職が予想される。
  教員の年齢構成の偏りも含め、学力向上、いじめや不登校、特別支援教育、ICT教育への対応といった、さまざまな課題が学校を取り巻いている。
そのような中、平成24年8月に中央教育審議会から答申が出され、これからの教員に求められる資質能力として、左図の3点が示された。
その中でも「総合的な人間力」に注目したい。ここで求められているのは「豊かな人間性や社会性」「コミュニケーション力」「同僚とチームで対応する力」「地域や社会の多様な組織等と連携・協働できる力」である。
    このような「総合的な人間力」を向上させるためには、一人ではなく同僚とともに「学び合い」「高め合い」ながら、学校全体のレベルアップを図っていくことが有効である。
キーワードは「チームワーク」「連携・協働」「コミュニケーション」、そして「同僚性の構築」である。
    このようなことが求められている状況の中、平成23年
12月に「長崎県公立学校教職員研修体系要綱」が一部を改訂された。
変更点は大きく二つ。「20年経過研修から15年経過研修への移行」と「校内研修の活性化」である。
    この「長崎県公立学校教職員研修体系要綱」の中に校内研修を活性化させるためのイメージ図がある。
本教育センターは、教育庁及び市町教育員会と連携し、総合的・個別的支援を行うためサテライト講座や出前講座等を行っていく。
    「校内研修活性化のキーワード」

校内研修活性化のキーワードは、「ミドルリーダー」「SGA」「サイクル」の三つである。
まず、「ミドルリーダー」の役割について述べる。
学校組織は、校長を鍋の取っ手に例えた『鍋蓋型構造(フラット構造)』と言われることがある。この構造には図に示したようなメリット、デメリットがある。
    組織が成立する要件、存続の前提となるものは何か。経営学者のバーナードは次の3要素の均衡が大切であるとしている。
「貢献意欲」と「共通目標」そして「コミュニケーション」である。これらのプロセスと相互関係こそが「組織」という概念の本質であり、それらのバランスが大切だとしているのである。
    これらを先ほどの鍋蓋型構造で考えると、組織全体の「共通目標」を設定・共有し、それを目指して効果的に「コミュニケーション」を図りながら、対流を起こし、組織内に流れを作り、意欲の温度差を埋めていく、ミドルアップダウンの動きが重要となる。
研修分野におけるミドルリーダーは、まさしく研究主任であり、研究主任がキーマンとなり、その他のミドルリーダー(各分掌主任や学年主任等)同士や管理職と他の教職員をつないでいく。
    次に、「SGA」について紹介する。
この言葉は、小集団による研修を意味する。(SGA;Small Group Activities)例えば学年会や教科会などの集まりや、それらがさらに分かれて少ない人数で行われる研修である。
広い意味での校内研修には、外部講師を招いて一斉に講義を受けるというような計画的に実施されるものから、学年や教科による部会といった小集団の研修、また日常的な相談や助言まで多様にあるので、SGAを効果的に位置付けて活性化を図っていただきたい。
    SGAを位置付けることによって、次のような効果がもたらされることを期待できる。

SGAで議論が活性化する。コミュニケーションが図られ、情報が流れ、人間関係が築かれる。

SGAで校内研修が充実する。意欲ややりがいが向上し、個々人の課題解決能力やリーダーシップ力が高まる。

SGAで業務の効率化が期待できる。個々人に改善意識が生まれ、成果物が可視化できる。また、時間や場も柔軟に設定できる。
    最後に「サイクル」について、二つの視点から説明する。
まず一つ目は、実践と研修の一体化を図るサイクルである。
校内研修や校外研修が日々の授業や児童生徒への指導に生かされているか。逆に日々の実践や児童生徒の実態から課題を明確にした研修を効果的に位置付けられているか。
このように、研修から実践へ、実践から研修へという両者の一体化を図ることで校内研修の一層の活性化が期待される。
    もう一つは、PDCAに代表されるマネジメントサイクルである。
PDCAサイクルの期間は、1時間の授業から1年間や数年間に渡るなどとり方はいろいろある。
このように短期・中期・長期のPDCAサイクルによって校内研修の活性化が期待される。
校内研修を活性化させるためのサイクルをこのように二つの視点からとらえて取り組んでいただきたい。
    研究主任を対象としたサテライト講座(研究主任研修会)の実施にあたり、事前に校長への趣旨説明を主な目的としたサテライト講座を実施している。
その中で、各学校で同僚性が構築され、実効性のある校内研修が推進できるよう、各種調整に尽力する研究主任に対して、図に示すような支援・指導をお願いしている。研究主任サイドからも積極的に管理職に相談し、連携してマネジメントを充実させていただきたい。
    研究主任には、図に示すような役割がある。その役割を果たすため、自己の専門性や人間性をさらに磨いていただきたい。

    「校内研修に関するアンケート」

日常業務の中で、研究主任だからこそ感じることや見えることがある。職員室にいる教員のつぶやきが聞こえることもある。今、県内の公立小中学校では、校内研修はどのような現状にあるのだろうか。
ここに、平成24年2月に公立学校の校長先生方を対象に実施した校内研修に関するアンケートを紹介する。
 
    小学校においては、「共通認識」「意欲」「組織」において高い自己評価結果が出ている。
逆に「時間確保」と「資料収集」に課題を持っていることが分かった。
    中学校においても、「共通認識」「組織」においては高い自己評価結果が出ている。
課題面でも「時間確保」に関しては小学校と同様である。しかし小学校と違い「資料収集」よりも「年間の見通し」に多くの課題を持っていることが分かった。
    これまで述べてきた時代の要請や県内の実態から小中学校における校内研修活性化のポイントを「研修過程を充実する」「教育資源を積極的に活用する」「SGAを生かして組織力を高める」「参画型研修で協働意識を高める 」「成果を可視化し、課題を共有する」の5点と考えている。本講座では、その中からいくつかを具体的に紹介していくことにする。
  

Ⅱ 講義 「校内研修の活性化に向けて~研修過程の充実と協働意識の構築から~」


    本サテライト講座では、教科や領域等の専門性というよりも「(校内研修の)コーディネイト」「協働意識の醸成」という視点で次の3点を解説する。

最初は「『校内研修』って何のためにするの?」ということで、「校内研修の意義」について紹介する。
  若い教職員から校内研修について、このような質問を受けたらどのように答えるだろうか。
一緒にお考えいただきたい。
  「校内研修の考え方」

少し前の中教審の答申で「国民が学校に寄せる願い」として、次の内容が述べられている。
学校としてのまとまりの力(学校力)と一人一人の教職員の専門性や人間性(教師力)を高め、子どもたちの人間力を豊かに育ててほしい。
    平成17年の答申を受け、平成18年の答申では、「学校においては、教員同士が『学び合い』『高め合う』同僚性や学校文化を形成し、個々の教職員のレベルアップのみならず、学校全体としてのレベルアップを図るために、校内研修の充実が必要である。」と述べられている。
    「校内研修の目的」

全教職員が、共通理解のもと改革意識をもって校内研修に計画的・組織的に取り組むことで、教職員一人一人の資質能力が向上し、学校課題の解決が図られる。そして、そのことが学校を活性化させ、児童生徒の確かな学力と豊かな人間性を育てることにつながる。
    このように考えると、先ほどの若い教職員への回答としては、左の図に示すようなことが考えられる。

つまり、学校課題を皆で協力して解決することによって、子どもたちに豊かな人間力を育むことができること、また協力することでお互いの力が高まっていくこと。これらのことに、校内研修の大切な意義がある。
    次に「『校内研修』に必要なことは?」ということで、「校内研修の要件」について紹介する。

これまで、校内研修に関して、どのような声が聞かれたか。
左に示すような問題点(「マンネリ」や「ジレンマ」)はなかったか。
    すでに校内研修が活性化している学校では、左に示すような取組がされているのではないだろうか。いかに、協働意識を高める『条件づくり』を行うかが、ポイントである。
以下に協働意識を構築するためのポイントについて述べる。
    教職員一人一人が、「学校課題の解決のためには皆で取り組まなければいけない」という気持ちを持ち、それを高めていくためには、全教職員で「なぜそうするのか」を理解したり、納得したりする場を設定することが重要である。
そのため、「なぜそうなのか」という根拠となる情報を収集・分析(リサーチ:R)し、教職員間で共有するような活動を取り入れる必要がある。
そして、収集・分析(R)、共有した情報をもとに学校課題や解決のための展望(ビジョン:V)を明確にし、全員で具体的な方策を見出し、計画に反映させることで協働意識を高めることができる。
    他県が教員を対象に実施した調査には、どのような時に「やる気」をなくしたり、もてたりするかという調査結果がある。
この結果を見れば、協働意識を高めていくには、相手の「心」へアプローチし、相手の可能性や行動を引き出す手法である「コーチング」にも注目すべきことが分かる(詳しくは本講座の後半のプログラムで触れる)。
    本講座では、協働意識を高める「条件づくり」ということで、次の三点を提案したい。

Research → 情報の収集・分析と共有
Vision → 展望を示し、方策を共通理解・共通実践すること
コーチング → 教職員の心へ働きかけ、動きを引き出すこと
    具体的な「Research」の方法や手順は、左図に示すとおりである。
「座学のみの校内研修」「沈黙が続く校内研修」「一部だけが活躍する校内研修」から脱却しようと、全国的に『ワークショップ型校内研修』を取り入れる学校や研究会が増えてきている。実は、「Research(情報の収集・分析と共有)」には、この「ワークショップ」の技法が非常に効果的である。

次に「ワークショップ型校内研修・協議」について説明する。


Ⅲ 講義・演習 「やってみよう!ワークショップ型校内研修」

 
 
 
 


Ⅳ 講義 「やる気と力を引き出すコーチング」

「職場の人間関係のよさ」がどのような影響を与えるかという他県での教員対象の調査によると、「安心して仕事に向かえる」「元気をもらえる」といった気持ちの安定、「意見や提案がしやすい」「自らを向上できる」といった意欲の向上、「子どもの対応にゆとりがもてる」「子どもの変化に早く気付ける」といった好影響がもたらされるという回答が多かった。
 
 
 


◇五島会場の様子と参加者の感想

 五島市では、1日日程で研究主任研修会が実施された。当教育センターのサテライト講座開始前には五島市教育委員会により協議の場が設定され、各校の校内研修実施状況について情報交換がなされた。
 ワークショップの演習では小学校2年国語科の授業DVDを視聴し、授業後の研究協議を「拡大指導案」「概念化シート」「マトリックス法」の三つのワークショップ手法で体験した。

【感想1】

「ミドルリーダーそして研究主任の役割を理論的に明示いただき分かりやすく、自身の意欲化につながりました。」
【感想2】

「マンネリ化し、研究主任主導型の校内研修を工夫、改善できるのではないかと感じました。」
   
【感想3】

「ワークショップ型には様々な種類があることを実践によって実感しました。つながりや課題、手立てを話し合いながら早く成果を出せることに魅力を感じます。」
【感想4】

「要点をまとめた短時間での講座でしたので集中して聞けました。内容も今の自分の悩みに直結したもので大変勉強になりました。」
   
【感想5】

「研究協議はいつも話が進まず、感想を言って終わりという感じだったが、ワークショップを取り入れるといろいろな角度から話ができるのでいいなあと思いました。ぜひ自校に持ち帰って取り組んでみたいと思います。」
 
   
   
   
   
   
   【感想6】

「コーチングの仕方について、『もっと知りたい』『できるようになりたい』と思いました。また、自分の世代の教員がとても少ないことが分かり、責任と不安を強く感じました。(30代後半)」

◇平戸会場の様子と参加者の感想

 平戸市では、約2時間の日程で研究主任研修会がサテライト講座として実施された。
 ワークショップの演習では、DVDに収められた小学校4年算数科の模擬授業の様子を一部視聴した後、「拡大指導案」と「マトリックス法」の2種類で授業研究を体験した。
 時間の関係でコーチングに関しては紹介だけであったが、参加者からは「もっと学びたい。」という積極的な声が聞かれた。
【感想1】

「研究主任として、『同僚性』の大切さを痛感しました。1対1のコミュニケーションから始めたいと思います。」
【感想2】

「職場のいろいろな考えを一つにまとめるのは難しいです。しかし、子どもたちがよりよく成長するために校内研修をやっていることは確かなので、根負けせずがんばりたいと今日の講座で改めて感じました。ありがとうございました。」
   
【感想3】

「校内研修の在り方を見直すよい機会でした。ワークショップ型では、自主的なかかわりが全員必要になりますが、意見を言いやすい環境にもなります。ぜひ実践してみたいです。時間が短くコーチングについてはまだ十分理解できていませんので、勉強してみたいです。」
【感想4】

「まず、ワークショップが大変参考になりました。目的をしっかりと踏まえ、マンネリ化している校内研修を充実させることができると思いました。また、マトリックス法など付箋を使う取組は、日々の授業でも使えると思いました。本校は、毎年全員授業に前向きに取り組んでいます。これからもスムーズな校内研修のためにがんばろうと思いました。」
   
【感想5】

「良い研修をさせていただきました。自校では、全員が研究授業を行っていますが、十分深めきれていない部分があると感じました。それを打破するための一つの方法が分かったようです。ありがとうございました。」
【感想6】

「現在の学校現場のことだけでなく、10年後、20年後の教員の構成を考えると、今のうちに校内研修で学校を変えていくという考え方は、とても大切だと感じました。」 
   
   
   ワークショップの演習の後半では、20分ほどの短時間で、参加者全員の意見を集約し、大まかな構造化もできた。






◇佐世保会場の様子と参加者の感想

 佐世保市では、第3回研究主任研修会の中で、90分間のサテライト講座が実施された。
 「校内研修の活性化」「ワークショップ型校内研修」など講義を中心としたプログラムで研修を深めた。
【感想1】

「今求められている校内研修の姿が明らかになりました。」
【感想2】

「これから年度末に向けて、研究の評価をしっかり行わなければならないと改めて思いました。」
   
【感想3】

「代理できましたが、私自身やる気が出てきました。研究主任に今日の内容をしっかりと伝えます。」
【感想4】

「校内研修の進め方で困っていたことがすっきり解決したように感じました。特にワークショップの進め方や留意点については、具体的に説明いただき、とても参考になりました。一人の十歩ではなく十人の一歩となるような校内研修にしていきたいと思います。」

◇松浦会場の様子と参加者の感想

 松浦市では、1日日程で研究主任研修会がサテライト講座として実施された。
 ワークショップの演習では、DVDに収められた小学校4年算数科の模擬授業の様子を一部視聴した後、「拡大指導案」と「マトリックス法」の2種類で授業研究を体験した。
【感想1】

「マトリックスシートを使っての授業研究会の演習は、とても役立ちました。本校でもワークショップ型研修を実施していますが、改善すべき点が何かよく分かりました。」
【感想2】

「3学期第1週の今回の出張は厳しいものがありましたが、参考になることが多く、本当に参加してよかったと思います。興味をもったことがたくさんありました。ぜひ、本日教えていただいたことを基にして、学校のため、子どものために生かしていきたいと思います。」
   
【感想3】

「昨年度から、初めて研究主任を任せられ、分からないながらも、手探りで取り組んできましたが、今回、研修の方法を分かりやすく提示いただき、大変参考になりました。」
【感想4】

「とても分かりやすいお話で、校内研修の進め方がよく理解できました。校内研修を楽しく進めていけそうな予感がしています。ぜひ、教えていただいた手法を使ってみます。」
   
   

◇佐々会場の様子と参加者の感想

 佐々町では、小値賀町と合同で約2時間の研究主任研修会がサテライト講座として実施された。
 ワークショップの演習では、DVDに収められた小学校4年算数科の模擬授業の様子を一部視聴した後、「拡大指導案」と「マトリックス法」の2種類で授業研究を体験した。
【感想1】

「教職員全体の意識がなかなか高まらない中で研究主任を何年か担当してきたので、本日の研修は大変勉強になりました。一番悩んでいたコーチングについてはもう少し具体的に詳しく話を聞きたかったです。」
【感想2】

「ワークショップ型研修の後が大切だと思います。終わった後に何を始めるのか、いつ始めるのか。この部分をスピーディーに行えるよう意識しています。」
   
【感想3】

「本校でも、年間を通してワークショップ型研修を実施していますが、なかなか継続できていません。年間の見通しが甘く、授業後の課題等も明確にできていなかったのが原因だと考えています。ワークショップ型研修の後の総括をしっかりと行い、課題を明確にすることで、積み重ねのある校内研修にしていきたいです。」
【感想4】

「ワークショップ型研修は、これまでも町内の研修会や校内研修で取り組んできましたが、本日、より分かりやすく研修できてよかったです。課題は、改善点に対してのつきつめた話し合いが難しい点です。」
   

◇雲仙会場の様子と参加者の感想

 雲仙市では、2時間半の日程で研究主任研修会がサテライト講座として実施された。
 ワークショップの演習では、DVDに収められた小学校4年算数科の模擬授業の様子を一部視聴した後、「拡大指導案」「概念化シート」「マトリックス法」の3種類で授業研究を体験した。
【感想1】

「校内では学べない手法を知ることができ、とても参考になりました。言いっぱなしの授業研究会が多かったので、今後計画的にとり入れていきたいと思います。」
【感想2】

「校内研修を活性化させるために、一工夫する必要があると考えていたところなので、研修の進め方等とても参考になりました。これからは県教育センターのホームページももっと参考にしていきたいと思います。」
   
【感想3】

「『ワークショップをとり入れて校内研修をすすめてはどうか。』と校長から提案されていましたが、やり方が分からずに取り組めずにいました。校内研修を活性化させるためにも実践していきたいと感じました。たいへん参考になる講座でした。」
【感想4】

「目からうろこが落ちたように感じた講座内容でした。これまで、20年前とほとんど変わらないような校内研修の運営をやっていました。今日学んだことを少しでも実践へつなげられるように自分でももう一度学び直したいと思いました。」
   
   
   

◇大村会場の様子と参加者の感想

 大村市では、約3時間の日程で研究主任研修会がサテライト講座として実施された。
 ワークショップの演習では、DVDに収められた小学校4年算数科の模擬授業の様子を一部視聴した後、「拡大指導案」「マトリックス法」の2種類で授業研究を体験した。
 コーチングの基礎的な講話と簡単な研究主任を想定したロールプレイも実施された。
【感想1】

「自校の授業研究会でワークショップ型研修を活用し、反省会をしましたが、グループの中での話は盛り上がったものの、全体での発表が簡単なものになってしまい、次への方向性やまとめが不十分になってしまいました。やはりふり返りが大事だと感じた今日の講座でした。」
【感想2】

「どうやって全職員で方向性を同じにしていくのか、とても課題に感じていました。協働意識を高めていくためにどうすればよいのか参考にさせていただきます。」
   
【感想3】

「ワークショップ型研修は、授業研究としてはやったことがありましたが、年間のふりかえり等でも活用できると知り、ぜひやってみたいと思いました。」
【感想4】

「子どもたちも教職員もともにパワーアップする、元気が出る校内研修をめざして、今日学んだことを生かしていきたいと考えています。」
   
   

◇諫早会場の様子と参加者の感想

 諫早市では、約3時間の日程で本年度2回目の研究主任研修会がサテライト講座として実施された。諫早市では、小・中学校のみならず、幼稚園からの参加もあった。
 ワークショップの演習では、DVDに収められた小学校4年算数科の模擬授業の様子を一部視聴した後、「拡大指導案」「概念化シート」「マトリックス法」の3種類で授業研究を体験した。
 コーチングの基礎的な講話と簡単な研究主任を想定したロールプレイも実施された。
【感想1】

「実際のDVD映像を見てのワークショップだったので、他の先生方の考えがうかがえ、他のグループとの比較もでき、ワークショップのよさが感じられました。」
【感想2】

「全員が参加する研究授業や研修会にしていく方法を学んだので、ぜひ自校の校内研修に活かしていきたいです。同僚性を大切にする職場づくりにも努めたいと思います。」
   
【感想3】

「校内研修でワークショップにぜひ取り組んでみたいと思います。互いに励まし合いながら、高い目標をめざし、協働できる職場になるよう、今日教えていただいたことを活かしていきたいです。」
【感想4】

「今年度、初めての研究主任を務め、よく分からないままに1年が過ぎようとしています。校内研修のいろいろな情報がインターネットで入手できることを初めて知りました。今後にぜひ活かしていきたいです。」
   
 【感想5】

「幼稚園における教育や園内研究にも活かしていける内容だったと思います。研究主任がリーダーシップを発揮していくためには、本人の仕事に対する自信はもちろん、日頃からの円滑な人間関係づくりが大切であることを改めて感じました。」