平成22年度 長崎県教育センター 調査研究
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高等学校数学科における生徒の実態をふまえた教科指導の工夫
~義務教育段階での学習内容の振り返りとつまずきへの対応~


目 的
 高等学校では入学段階での指導を中心に、中学校からの学びの円滑な接続をねらいとした取組が行われています。しかし、教科に関する中高の接続の取組については、まだ模索の段階です。数学科においても、義務教育段階での学習内容の定着度やつまずき等の生徒の実態を踏まえた上で、中学校と高等学校の学びの接続に努めているとは言い難い状況にあります。
 新学習指導要領(平成24年度から先行実施)の解説においては、「指導において関連する中学校の内容を適宜取り入れ復習をした上で学習を進める」ことが指摘される等、義務教育段階での学習の未習得状況が懸念されています。また、生徒のつまずきの状況も年々多様化しており、発達障害等への対応も含めて、生徒の実態を踏まえた教科指導の工夫が求められています。
 本研究では、義務教育段階での学習や生徒のつまずきの状況について中学校及び高校の現状を調査し、その結果を学校現場へ提供することで、高校の指導者に生徒の実態をふまえた教科指導の重要性についての意識を高めてもらうことを目的としています。さらに、教科指導の工夫の具体案を提案することで、教科指導の改善に向けた指導者の取組も支援していきます。

主な取組











≪内容≫
義務教育段階での学習の状況や生徒のつまずきの状況に関する調査。
生徒の実態を踏まえた教科指導の具体的な工夫の研究。

≪方法≫
義務教育段階での学習の状況や生徒のつまずきの状況に関する調査について、調査対象・調査項目及び調査の手法を検討し、調査案を作成する。
①の調査を実施し、その結果を高校現場へ提供する。
調査結果を踏まえ、生徒の実態を踏まえた教科指導の工夫の具体案を作成する。
③の具体案の協力校における実践を検証し、改善策を学校現場へ提案する。

成果物 



【速報版】中学校及び高等学校の数学科における生徒の学習の状況や課題に関する実態調査結果教育センタートップページから「玖島の杜(高等学校数学の部屋)」に入り、閲覧ください。)