長崎県教育センターWeb情報 第376号 (平成26年6月6日) |
「学び直し」授業動画をアップしました |
教育センターでは、長崎県が進める「教育のICT化事業」の一環として高等学校の生徒を対象とした「学び直し」授業動画の作成を、昨年度から進めています。本Web情報では、その概要を御紹介します。 高等学校においてはもちろんのこと、中学校や特別支援学校においても御活用ください。 |
生徒のつまずきを分析して作成した学習支援教材です |
○高校で学ぶ基礎的・基本的な事項について、中学校の学習を踏まえながら「学び直 |
し」ができる学習支援教材です。 |
○生徒がつまずきやすい内容を、プレゼンテーションソフトのアニメーション効果など |
を使って具体的に解説しています。視聴時間は、1本あたり10分程度です。 |
教科別作成分野(平成25年度作成分) 今年度も計画的に作成していきます。
国語 |
地歴公民 |
数学 |
理科 |
英語 |
【漢 文】 漢文訓読の 基礎・基本 |
【日本史】 明治時代 |
【数学Ⅰ】 2次関数 |
【生 物】 生物の体内 環境の維持 |
【英 語】 英文法の 基礎・基本 |
誰でも自由に、何度でも自分のペースで |
○学校や個人のパソコン、携帯端末等で、教育センターのホームページにアクセスし |
て視聴することができます。(パスワード等の制限はありません) |
ホームページURL:http://www3.edu-c.pref.nagasaki.jp/manabi/ |
○生徒が自分のペースで、何度も、じっくりと学ぶことができることから、基礎的・ |
基本的な事項のより確かな定着が期待できると考えています。 |
様々な場面で活用できます |
○生徒が個人で見るだけでなく、授業の導入場面で生徒の興味関心を高めたり、視覚的 |
に理解させたりする場面で活用できます。また、授業の「振り返り」として視聴させ |
ることも効果的であると考えています。 |
先生のアドバイスによ り生徒が自宅のパソコ ンや携帯端末で視聴 |
授業の導入場面で前時 の復習に活用したり、 授業のまとめとして活用 |
先生のアドバイスによ り生徒が学校のパソコ ン室で放課後に視聴 |
平成25年度作成「学び直し」授業動画の作成にあたって |
○授業動画の作成にあたっては、各教科の担当者が、学習上、生徒が苦手意識を持ちや |
すい点について、各種調査の結果を分析したり、これまでの授業実践を振り返ったり |
するなどして、作成する分野や作成の方針を策定しました。 |
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動画の一場面 |
つまずきの分析や作成意図 |
漢文訓読の基礎・基本 第1回 訓点を知る |
○教育課程実施状況調査(2005年)の分析から、古典を読み味わう能力や古典を学ぶ意義の認識に課題があることが分かりました。 ○古典分野の中でも、学習定着度のばらつきが大きい漢文分野に焦点を絞りました。 |
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第5回 明治時代⑤ 国会開設と自由民権運動 |
○「明治時代」は、小・中学校で段階的に学習していますが、高校では新出の歴史用語・人名が増え、また、多くの要素が複雑に関連し合って展開するため、理解や定着が進まず、生徒からの質問が多い分野です。 ○政治的対立や国際関係、経済構造などを、まとまりごとに簡潔に整理しています。 |
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第5回 二次関数 二次関数のグラフのかき方 |
○平成22・23年度の「教育センター調査研究」から、高校以後に学ぶ関数概念の基盤となる「二次関数」において、「平方完成ができない」「グラフをきちんとかけない」などに問題点があることが分かりました。 ○「グラフをかくこと」を中心に据え、グラフをかくために必要な「平方完成」と、かいたグラフを活用する「二次不等式」を取り上げ、「二次関数」における基礎的・基本的な事項の理解の支援を意図して作成しました。 |
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第5回 肝臓① 肝臓をめぐる結びつき |
○「生物基礎」を指導する際に、生徒からの質問が多い分野について取り上げました。 ○生徒があいまいに理解しがちな基礎・基本的な内容を、中学校での既習事項をもとに、日常生活や社会との関連を図りながら、理解できるように意図して作成しました。 |
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第5回 過去を表現しよう① |
○ベネッセ調査(2008年)によれば、中学生の多くが、小学校での外国語活動を肯定的に捉えていると同時に、中学校とのギャップに戸惑いを覚えていることが分かります。 ○中学校でつまずきの意識の第1位は「文法がむずかしい」があげられており、習熟度に関わらず「文法がむずかしい」と感じている生徒が存在することから、コミュニケーションの基礎となる文法理解に重点を置いた動画を作成しました。 |