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長崎県教育センターWeb情報 第375号 (平成26年5月2日)
特別支援教育研修班
調査研究の報告(概要)
  近年、児童生徒の学びを保障するための「分かりやすい授業」づくりについての取組が進められています。

 多様な教育的ニーズを抱える通常の学級において、「分かりやすい授業」を実現させるためには、従来の教科指導の知見と特別支援教育の視点を融合させた授業づくりを行うことが必要と考えます。

 特別支援教育研修班では、平成24年度からの2年間「特別支援教育の視点を生かした分かりやすい授業づくり」という研究主題のもと、調査研究に取り組みました。
 この2年間の研究成果は当教育センターのホームページに掲載しておりますので、ぜひご一読いただき、日頃の授業実践等に生かしていただければと思います。
 【これまでの取組と成果】
1年次

〔方法〕
 中学校の教科教育に焦点を当て、当教育センターの所員が県内の中学校で実施した授業の分析を通して、指導の手立てや工夫等の中に含まれる特別支援教育の視点について明らかにする。

〔成果〕
・「分かりやすい授業」についての定義
・「分かりやすい授業」に含まれる要件の整理
 
 2年次

〔方法〕
 調査研究協力校において、「分かりやすい授業の要件」を意図的に取り入れた授業(英語)を実践し、その授業分析をもとに「要件」の効果を確認したり、「要件」を取り入れる際の留意点について整理したりする。

〔成果〕
・「分かりやすい授業の要件」の有効性
・「分かりやすい授業の要件」を取り入れる際の留意点についての提言
  
 当教育センターでは、2年間の調査研究において集積した指導・支援のノウハウが、全ての児童生徒に「分かった!」と実感できる授業づくりの一助となることを願っています。
 各学校の児童生徒の実態や実情に応じて柔軟に活用していただければ幸いです。